第2章19項
上棟式(棟上げ)

ついに上棟式の当日を迎えることになる。軸組みと小屋組みが終わり、棟木を取り付けるときに行う儀式である。施主さんを始め、棟梁や職人などみんな一様にほっとした顔をしている。

小屋組みが完成したときに、神に無事工事が進展したことを感謝の気持ちを表し、工事に従事した棟梁はじめ大工、左官など作業員の労をねぎらうためのものである。

式後には現場で簡素な飲食の接待と引出物や寸志を用意し、施主さん(建築主)の気持ちを伝えることが出来た。

この神事でその後の工事を滞りなく行い、落成を迎えることは大切なことである。
施主さんの晴れやかな笑顔がみられ、立派な家を造る責任を改めて感じたのであった。