第2章24項
真壁木組工法

真壁造りとは、「こんな木組みでこんな造りになっています」と大工の技術や材料を正直に見せているような工法である。柱と壁面が同一面でなく柱や桁などを露出させる工法。壁は漆喰などで塗られる。

これに対して大壁造りは柱の間に断熱材を入れ、両面を合板やクロス貼りなどの仕上げ材で覆う。中がどうなっているのかわからない。

真壁造りは竹小舞で編んだ下地に土壁を何重も塗り重ねるため空洞がなく、断熱材を入れず調湿。断熱作用が秀れ結露が出来ない。

また、真壁造りにはユニット建具は納まりが悪い。必然的に注文無垢建具が取り付けられる。
ハウスメーカーのほとんどは大壁造りであるが、伝統構法は真壁造りが多い。