四寸角の柱や、杉板を主材として柱・梁は
伝統の木組構法で構築(宮大工仕様)
板倉造りは、床・壁・屋根を一寸(30ミリ)の厚板で組み込み、
杉板の優れた断熱・保温・調湿効果を引き出す。
壁の厚板の片面(外側)は24ミリの木摺板で直行張りし、
計54ミリの補強耐力壁をつくり耐震性や断熱性を
高めている。
天然の国産無垢材を床、壁、屋根に共通して使用し、柱・梁を
同一材で兼ねるので板倉造りはコスト削減にも結びつく。
床板、壁板、野地板も構造材がそのまま
仕上げ材になり、厚板を張ることで水平剛性を高め
構造耐力を強める効果がある。
厚板の難燃性は延焼防止性能が高く燃え難い
防火構造になっている。
通気性を持つ杉材の家は空気を温める自然の蓄熱機能があり、
板倉造りは身体にやさしい暖房効果がある。
杉の板壁は気密性の高い家と違い、壁自体が
呼吸しているので通気性が良くカビやダニの発生を
防ぐ力を持っている。